バリバリ働きたくなったら [作り話・JUNK]
◇ 当職場、3ヶ月目
最近は、週に2日ほど、20時までの残業があるくらいになったプー太。
他のチームの作業手伝いもなく、テストオペの入力作業を続けていました。
5月になって、席の移動があり、プー太の隣には、今月から参入した●●■さんが座っていました。
●●■「さっき、●▽▲さんから説明を受けてきたんだけど、
あ、●▽▲さんが Javaを知ってるっていうからで、
Javaって知ってます?」
プー太「はい、一応ここは Javaのスキルが要求されている職場なので、」
●●■「そーですよねー、知ってますよねー、
オレは Java知らないから(!)」
プー太「Java知らないのに、Javaの作業してるんですか!?」
●●■「そうなんですよ!
これ、やります?」
プー太「いえ、私は自分の作業がありますので、」
●●■「オレも Java、勉強しないといけないなー。」
プー太「ところで、Javaの何の作業をしてるんですか?」
●●■「何か不具合があって、それを調査してって言われてるんだけど」
プー太「バグの調査ですか?」
●●■「まー、そんなところですか」
プー太「Javaを知らないのに、解析できるんですか?」
●●■「こういうプログラムは、ずーっと見てると、
何となく『ここが違う』みたいなのが、みえてくるんですよ!」
プー太「へー、そうなんですかー。」
「もしかして、火が噴いてる職場の火消し役的な存在の方なんですか!?」
●●■「そんなスゴイもんじゃないけど、まー、そうなのかなー。
そういうところに呼ばれてるだけで、何かの足しになってるかは分からんけど」
プー太「へー、スゴイですねー(!)
作業は何時までされるんですか?」
●●■「今日も(午後)11時ぐらいかなー!」
プー太「へー、毎日11時までだと、勤務時間幅の上限を超えたりとかしないですか?」
●●■「あー、オレは社員だから(!)
別に犬神さんも、やりたかったら、やっていいんだよ!」
プー太「いえ、私はどちらかというと、早く帰りたい方なので、」
●●■「やりたかったら、どんどんやっていいから!
オレが言っといてやる!」
プー太「本当に帰りたい派なので、大丈夫ですよ」
●●■「そうなの?
まー、何かあったら、オレに言ってよ!」
プー太「はい。 ありがとうございます。」
そんなことがあった。
◇ 6月
自社の営業Fからプー太に電話で、今月末で当職場の契約が終了することを伝えられた。
◇
プロジェクトリーダーに呼ばれて、ミーティングエリアに来たプー太。
リーダーと二人、対面で席に座りました。
リーダー「今月までの契約になるって話は聞いてますか?」
プー太 「はい。 自社の営業から聞いています。」
リーダー「3月から4ヶ月間、
4ヶ月の間、ありがとうございました。」
プー太 「はい。 ありがとうございました。」
リーダー「ここでの作業で何か気になった点は、ありますか?」
プー太 「私は大抵、開発で、設計やプログラム製造から入るのですが、
今回、ここではテストから入ったので、いつもと違うというか、」
リーダー「隣に座っていた●●■については、どう思いましたか?」
プー太 「●●■さんは Javaを知らないって言ってたのに、Javaの作業をされていて、
スゴイなー、と思いました。」
リーダー「●●■は遅くまで残っていたでしょう」
プー太 「はい、11時まで作業されていると聞きました。」
リーダー「うちは、成果が上がらなくても、11時までバリバリ働いてくれるような、
そういう雰囲気を求めているんですよ。」
「犬神さんはどうですか?」
プー太 「私は、正確に作業をして、短時間で成果を上げるような、
そんな作業スタイルになるように進めています。」
リーダー「そうですよねー。
だから、うちでは『いらない』ってことになるんです(!)」
プー太 「そうですかー。」
リーダー「そうなんです。」
プー太 「あまり言われない、本当の理由を教えていただいて、ありがとうございます。」
リーダー「いえいえ、犬神さんもバリバリ働きたくなったら、ご連絡下さい。」
リーダー「では、そういうことなので、
今月もよろしくお願いします。」
プー太 「よろしくお願いいたします。」
◇ 自席に戻って
●●■「犬神さん、辞めるんだって(!)」
プー太「契約なので。。
私が辞めたいって言った訳じゃないですよ!」
●●■「そーなの、
まー、契約だからね~。」
「なんで辞めさせられるのかは知らないけど、
犬神さんはちゃんと仕事してた!
辞めさせられても気にすることはないから!
犬神さんは何も悪くない!」
プー太「ありがとうございます。
理由はプロジェクトリーダーから聞きましたが、
まあ、私がここのやり方に合わないってことで、」
●●■「えっ、理由、聞いたの?」
プー太「はい。
何か伝えたかったようで、」
●●■「ふーん。
まー、いいか。
そうか。」
プー太「では、(今日の)作業がありますので、」
プー太(今月から面談かー。何日からだろう? 面倒くさいなー。)
つづく
最近は、週に2日ほど、20時までの残業があるくらいになったプー太。
他のチームの作業手伝いもなく、テストオペの入力作業を続けていました。
5月になって、席の移動があり、プー太の隣には、今月から参入した●●■さんが座っていました。
●●■「さっき、●▽▲さんから説明を受けてきたんだけど、
あ、●▽▲さんが Javaを知ってるっていうからで、
Javaって知ってます?」
プー太「はい、一応ここは Javaのスキルが要求されている職場なので、」
●●■「そーですよねー、知ってますよねー、
オレは Java知らないから(!)」
プー太「Java知らないのに、Javaの作業してるんですか!?」
●●■「そうなんですよ!
これ、やります?」
プー太「いえ、私は自分の作業がありますので、」
●●■「オレも Java、勉強しないといけないなー。」
プー太「ところで、Javaの何の作業をしてるんですか?」
●●■「何か不具合があって、それを調査してって言われてるんだけど」
プー太「バグの調査ですか?」
●●■「まー、そんなところですか」
プー太「Javaを知らないのに、解析できるんですか?」
●●■「こういうプログラムは、ずーっと見てると、
何となく『ここが違う』みたいなのが、みえてくるんですよ!」
プー太「へー、そうなんですかー。」
「もしかして、火が噴いてる職場の火消し役的な存在の方なんですか!?」
●●■「そんなスゴイもんじゃないけど、まー、そうなのかなー。
そういうところに呼ばれてるだけで、何かの足しになってるかは分からんけど」
プー太「へー、スゴイですねー(!)
作業は何時までされるんですか?」
●●■「今日も(午後)11時ぐらいかなー!」
プー太「へー、毎日11時までだと、勤務時間幅の上限を超えたりとかしないですか?」
●●■「あー、オレは社員だから(!)
別に犬神さんも、やりたかったら、やっていいんだよ!」
プー太「いえ、私はどちらかというと、早く帰りたい方なので、」
●●■「やりたかったら、どんどんやっていいから!
オレが言っといてやる!」
プー太「本当に帰りたい派なので、大丈夫ですよ」
●●■「そうなの?
まー、何かあったら、オレに言ってよ!」
プー太「はい。 ありがとうございます。」
そんなことがあった。
◇ 6月
自社の営業Fからプー太に電話で、今月末で当職場の契約が終了することを伝えられた。
◇
プロジェクトリーダーに呼ばれて、ミーティングエリアに来たプー太。
リーダーと二人、対面で席に座りました。
リーダー「今月までの契約になるって話は聞いてますか?」
プー太 「はい。 自社の営業から聞いています。」
リーダー「3月から4ヶ月間、
4ヶ月の間、ありがとうございました。」
プー太 「はい。 ありがとうございました。」
リーダー「ここでの作業で何か気になった点は、ありますか?」
プー太 「私は大抵、開発で、設計やプログラム製造から入るのですが、
今回、ここではテストから入ったので、いつもと違うというか、」
リーダー「隣に座っていた●●■については、どう思いましたか?」
プー太 「●●■さんは Javaを知らないって言ってたのに、Javaの作業をされていて、
スゴイなー、と思いました。」
リーダー「●●■は遅くまで残っていたでしょう」
プー太 「はい、11時まで作業されていると聞きました。」
リーダー「うちは、成果が上がらなくても、11時までバリバリ働いてくれるような、
そういう雰囲気を求めているんですよ。」
「犬神さんはどうですか?」
プー太 「私は、正確に作業をして、短時間で成果を上げるような、
そんな作業スタイルになるように進めています。」
リーダー「そうですよねー。
だから、うちでは『いらない』ってことになるんです(!)」
プー太 「そうですかー。」
リーダー「そうなんです。」
プー太 「あまり言われない、本当の理由を教えていただいて、ありがとうございます。」
リーダー「いえいえ、犬神さんもバリバリ働きたくなったら、ご連絡下さい。」
リーダー「では、そういうことなので、
今月もよろしくお願いします。」
プー太 「よろしくお願いいたします。」
◇ 自席に戻って
●●■「犬神さん、辞めるんだって(!)」
プー太「契約なので。。
私が辞めたいって言った訳じゃないですよ!」
●●■「そーなの、
まー、契約だからね~。」
「なんで辞めさせられるのかは知らないけど、
犬神さんはちゃんと仕事してた!
辞めさせられても気にすることはないから!
犬神さんは何も悪くない!」
プー太「ありがとうございます。
理由はプロジェクトリーダーから聞きましたが、
まあ、私がここのやり方に合わないってことで、」
●●■「えっ、理由、聞いたの?」
プー太「はい。
何か伝えたかったようで、」
●●■「ふーん。
まー、いいか。
そうか。」
プー太「では、(今日の)作業がありますので、」
プー太(今月から面談かー。何日からだろう? 面倒くさいなー。)
つづく