待機社員「リーダーとしての仕事もこなせる自信があります!」 [作り話・JUNK]
会社で読書を続けているプー太。
待機社員の他に、営業の社員がいて、暇なのか、ぶつくさ何かを話しています。
営業1「とにかく、素晴らしい人材なのに(面談で)受からないんですよー!」
営業2「まー、面談は向き不向きとかありますからねー」
営業1「うちに入る前はコンビニでバイトしてて、バイトの中ではリーダーとして、
みんなをまとめるような立場で、店長からも信頼されてたそうなんですよー!
うちの研修を受けて、人をまとめられたら、文句ないじゃないですかー!」
営業2「そうなんですか」
◇ 午後
営業3「みなさーん、聞いて下さい。
本日は趣向を変えて、模擬面談を行うことにします。
スキルシートを配るので、自分のスキルシートを受け取って下さい。」
スキルシート(経歴書)が配られました。
営業3「面談は3人、面談を受ける人、面接官2人のセットで行います。」
3人のセットが3セット、9人が指名され、模擬面談が始まりました。
職場経験が少ない人が大半なので、その職場で何の技術を使って、どんな仕事をしたのかを、面談用の言葉遣い(?)や作法(?)でハキハキと話し続ける待機社員達。
3回目の模擬面談で、プー太は面談を受ける人に指名されました。
プー太は職場経験が長いので、直近の3職場を説明して終りにしました。
営業4「質問はありませんか?」
面接官「えー、では、
2003年頃からスキルが書いていない期間があるのですが、
どうしてなのでしょうか?」
プー太「その時は体調を崩しまして、長く休んでいるのですが、大病を患った訳ではな
く、その後も何の影響もなく、問題ありません。」
面接官「そうですか、分かりました。」
営業4「もう終了でいいですか?」
面接官「はい。」
◇ 4回目の模擬面談
プー太は面接官に指名されました。
待機社員1が面談を受ける人に指名され、模擬面談が始まりました。
待機社員1は、うちの会社に入社する前は、コンビニエンスストアでアルバイトをしていて、入社してからは研修で技術を学んだことを説明し、
待社1「コンビニではリーダーとしてアルバイトに指示を出していました! 管理し、
スケジュールの一部も、店長、上司から任されていました!
リーダーとしての仕事もこなせる自信があります!」
営業4「では、質問をお願いします。」
プー太「えーと、
あなたはどういう立場で職場に入りたいと思っているんでしょうか?」
待社1「もちろん、最初は下請けというか、下っ端の作業員として入ります。」
プー太「ですよね、
面談では『リーダー』という言葉が何度も出てきたのですが、
お客様はあなたをリーダーにしたい訳じゃないんですよ!
もっと、お客様の欲しがる人材をアピールして下さい。」
待社1「・・・」
営業1「そうか! リーダーを主張しちゃー いけなかったのか!」
営業5「逆に、そんな人がいたら、人をまとめ辛くなるんじゃない(?)」
営業1「盲点だったなー、
完璧だと思ったのに(!)」
◇ 5回目の模擬面談
プー太は面接官に指名されました。
待機社員2が面談を受ける人に指名され、模擬面談が始まりました。
待機社員2は、2件の職場経験があり、説明を始めました。
説明を聞いていると、SQLのことを言っているのですが、スキルシートには PL/SQLと書いてありました。
プー太「ここにPL/SQLと書いてありますが、PL/SQLをご存じですか?」
待社2「はい、データベースのデータを検索したり、挿入・更新したり、」
プー太「それはSQLのことですよねー。
PL/SQLっていうのは全然違うものなんですよ!
多分、営業の人に こう書くように言われたのかもしれませんが、
自分で何が書いてあるのか確認しなかったんですか?
スキルシートは いわゆる経歴書なんですよ! 経歴詐称になりますよ!」
待社2「それは、・・・」
待機社員2は泣きそうになりました。
営業1「面談で泣かされたって社員がいたけど、(理由は)これなんじゃない?」
営業5「・・・そうなのかなー、・・・大丈夫だと思ったんだけど・・・」
営業1「おまえが書かせたの!?」
営業5「・・・PL/SQLの方がカッコイイかなって・・・」
営業5「ほんとだ 全然違うわ。」
営業1「おまえ、しっかりしてやれよ」
営業3「3時になりましたので、休憩にしまーす。」
それ以降、模擬面談は行われませんでした。
プー太((模擬)面談はしないのか。良かった。疲れた。)
つづく
待機社員の他に、営業の社員がいて、暇なのか、ぶつくさ何かを話しています。
営業1「とにかく、素晴らしい人材なのに(面談で)受からないんですよー!」
営業2「まー、面談は向き不向きとかありますからねー」
営業1「うちに入る前はコンビニでバイトしてて、バイトの中ではリーダーとして、
みんなをまとめるような立場で、店長からも信頼されてたそうなんですよー!
うちの研修を受けて、人をまとめられたら、文句ないじゃないですかー!」
営業2「そうなんですか」
◇ 午後
営業3「みなさーん、聞いて下さい。
本日は趣向を変えて、模擬面談を行うことにします。
スキルシートを配るので、自分のスキルシートを受け取って下さい。」
スキルシート(経歴書)が配られました。
営業3「面談は3人、面談を受ける人、面接官2人のセットで行います。」
3人のセットが3セット、9人が指名され、模擬面談が始まりました。
職場経験が少ない人が大半なので、その職場で何の技術を使って、どんな仕事をしたのかを、面談用の言葉遣い(?)や作法(?)でハキハキと話し続ける待機社員達。
3回目の模擬面談で、プー太は面談を受ける人に指名されました。
プー太は職場経験が長いので、直近の3職場を説明して終りにしました。
営業4「質問はありませんか?」
面接官「えー、では、
2003年頃からスキルが書いていない期間があるのですが、
どうしてなのでしょうか?」
プー太「その時は体調を崩しまして、長く休んでいるのですが、大病を患った訳ではな
く、その後も何の影響もなく、問題ありません。」
面接官「そうですか、分かりました。」
営業4「もう終了でいいですか?」
面接官「はい。」
◇ 4回目の模擬面談
プー太は面接官に指名されました。
待機社員1が面談を受ける人に指名され、模擬面談が始まりました。
待機社員1は、うちの会社に入社する前は、コンビニエンスストアでアルバイトをしていて、入社してからは研修で技術を学んだことを説明し、
待社1「コンビニではリーダーとしてアルバイトに指示を出していました! 管理し、
スケジュールの一部も、店長、上司から任されていました!
リーダーとしての仕事もこなせる自信があります!」
営業4「では、質問をお願いします。」
プー太「えーと、
あなたはどういう立場で職場に入りたいと思っているんでしょうか?」
待社1「もちろん、最初は下請けというか、下っ端の作業員として入ります。」
プー太「ですよね、
面談では『リーダー』という言葉が何度も出てきたのですが、
お客様はあなたをリーダーにしたい訳じゃないんですよ!
もっと、お客様の欲しがる人材をアピールして下さい。」
待社1「・・・」
営業1「そうか! リーダーを主張しちゃー いけなかったのか!」
営業5「逆に、そんな人がいたら、人をまとめ辛くなるんじゃない(?)」
営業1「盲点だったなー、
完璧だと思ったのに(!)」
◇ 5回目の模擬面談
プー太は面接官に指名されました。
待機社員2が面談を受ける人に指名され、模擬面談が始まりました。
待機社員2は、2件の職場経験があり、説明を始めました。
説明を聞いていると、SQLのことを言っているのですが、スキルシートには PL/SQLと書いてありました。
プー太「ここにPL/SQLと書いてありますが、PL/SQLをご存じですか?」
待社2「はい、データベースのデータを検索したり、挿入・更新したり、」
プー太「それはSQLのことですよねー。
PL/SQLっていうのは全然違うものなんですよ!
多分、営業の人に こう書くように言われたのかもしれませんが、
自分で何が書いてあるのか確認しなかったんですか?
スキルシートは いわゆる経歴書なんですよ! 経歴詐称になりますよ!」
待社2「それは、・・・」
待機社員2は泣きそうになりました。
営業1「面談で泣かされたって社員がいたけど、(理由は)これなんじゃない?」
営業5「・・・そうなのかなー、・・・大丈夫だと思ったんだけど・・・」
営業1「おまえが書かせたの!?」
営業5「・・・PL/SQLの方がカッコイイかなって・・・」
営業5「ほんとだ 全然違うわ。」
営業1「おまえ、しっかりしてやれよ」
営業3「3時になりましたので、休憩にしまーす。」
それ以降、模擬面談は行われませんでした。
プー太((模擬)面談はしないのか。良かった。疲れた。)
つづく